本記事では令和5年秋向けのエンベデッドスペシャリストの
出題予想を行っています。
勉強をそれなりにしてきた人であれば、
「どの範囲が出やすいんだろう?」と気になっていたり、
これまであまりうまく勉強時間が確保できていない人は、
「残りの時間、何に対策すればいいんだろう?」と思っていたりしませんか。
本記事では、次回エンベデッドスペシャリストを受験される方向けに、
- 出題にはどのような傾向があるんだろう?
- 次回にはどのような問題が出題される可能性があるのかな?
- で、それらを午前問題、午後問題について知りたい!
といった疑問・要望にお答えしたいと思います。
なお、過去問は試験センターからダウンロード可能です。
1. 午前II予想
上図は過去4年の出題一覧です。
他区分とは異なり、「3回前」の出題との一致率が高いです。
過去問から対策する場合は令和2年秋の試験出題から勉強すると効率的でしょう。
午前IIは60%がボーダーで、25問中15問とれば通過できます。
午前IIの出題予想ポイントは次の通りです。
2. 計算して解く問題が出るかも
順に説明します。
1-1. 過去問(特に令和2年秋)から同じ問題が3~4問出そう
前回(令和4年秋)を分析するとそのと2回前(令和2年秋)から1問、
3回前(平成31年春)から4問再出題されています。
このことから今回は3回前(令和2年秋)から同じ問題が
出題される可能性が高いです。
過去問から対策するのは有効ですが、その中でも
令和2年秋に注目すると得点源に繋がるかもしれません。
他区分に比べ、エンベデッドスペシャリストは2回前からの
再出題比率が低いようです。
DBの場合、平成31年と令和3年では8~9問が再出題されていましたが、
ESでは3問という結果でした。
ESの場合は2年前だけに特化せず、古い過去問からもっと時間をあけて
再出題される問題があるので、過去問対策をする場合は
3年だけではなくもっと遡って問題を解いた方がよいでしょう。
1-2. 計算して解く問題が出るかも
計算問題は令和3年まで減少傾向でしたが
前回(令和4年)は一転して4問出題されました。
傾向の揺り戻しが起きている可能性があるので
対策しておくとよいかもしれません。
午前IIは過去問対策をするのが近道であるのと、
インターネットにも対策コンテンツが充実しているので、
書籍のメリットは、「手に取って対策したい」という点でしょうか。
書き込みや付箋をつけるなど、実際に手を動かして対策を進めたい
方にオススメです。
2. 午後I(記述)予想
上図は過去4年分の過去問テーマ分析です。
午後Iは2問中1問を選択します。
自分にとって相性のよいものを選択できるよう、
出題予想を参考にしてください。
午後Iの出題予想ポイントは次の通りです。
2. 計算問題は必ず出題される
→ 本年より出題形式が変わり、2問から1問選択されるようになりました
順に説明します。
2-1. 問1はHWとSWがバランスよく、問2はSW寄り、問3はHW寄りが出題される
過去問を分析すると出題にある傾向が見られます。それは
- 問1はハードウェア/ソフトウェアのバランスがいい
- 問2はソフトウェア寄り
- 問3はハードウェア寄り
ということです。
問1に関しては平成31年まで必須(残り1問を問2か3から選択)だったので
どちらにも寄らないようバランスを取っていた傾向が
今も残っているものと思います。
ここから、
- ソフトウェアが得意な方は問1,2を選択する
- ハードウェアが得意な方は問1,3を選択する
というのが基本的な戦略になると思います。
2-2. 計算問題は必ず出題される
過去4年分析しましたが計算問題はハードウェア・ソフトウェア問わず
必ず出題されています。
計算問題はエンベデッドスペシャリストの出題は
少しクセがあるので慣れておく必要があります。
たとえば小数第○位という指定があるのに
答えが整数になるケースがあります。
その場合は、あえて回答に19.0とか、「.0」の部分も回答する必要があります。
さらに周期や回転度数など、慣れていないと計算式を
誤る問題もあるので、しっかりと対策をしておきましょう。
なお、傾向としては問3(ハードウェア)が
計算問題を多めに出題されるようです。
記述式の対策は解説が充実していることが重要なので、
その観点で「アイテック 重点対策」を評価してみますと、
- 200ページ超の分量
- 段階的に仕上げることができる仕組み
(テクニック、作成例、実践、解説と節立てされている) - とりあげている過去問(解説)が多い
と、かなり充実しておりオススメです。
「翔泳社 情報処理教科書」は比較的、午後対策に特化しています。
各章で知識体系を整理でき、
習得具合を節目節目にある小テストでチェックができます。
じっくりと知識を習得してからテスト対策をしたい方にオススメです。
3. 午後II(論述)予想
エンベデッドスペシャリストの午後IIは本年より論述となります。
午後IIは2問中1問を選択します。
過去問が無いため出題予想が難しいですが、
カギとなるのはシステムアーキテクトとITストラテジストの論述の
過去問でしょう。
下図は、それぞれシステムアーキテクトとITストラテジストの
午後IIの問3の出題テーマです。
いずれも組込みシステムを意図したものであることがわかります。
よって午後IIの出題予想ポイントは以下としたいと思います。
2. 問1/2でそれぞれSA寄り・ST寄りの問題が出題されるかも
順に説明します。
3-1. 問1/2でそれぞれハードウェア寄り・ソフトウェア寄りの問題が出題されるかも
従来のように、問1がハードウェア寄り、問2がソフトウェア寄りの
問題が出題されるという予想です。
ただこの予想の場合、参考になる過去問が無いので対策が難しい
恐れがあります。
3-2. 問1/2でそれぞれSA寄り・ST寄りの問題が出題されるかも
こちらが3.の冒頭で触れた分析の延長であり、
システムアーキテクトの午後II問3、または
ITストラテジストの午後II問3のような問題が出題されるという予想です。
この予想の場合は、SAとSTの過去問を分析することが効果的となります。
おわりに
いかがだったでしょうか?
エンベデッドスペシャリストを受験予定で、どのように対策を
進めればよいかの考え方の一助となれば幸いです。
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それでは、ともに頑張りましょう。
ではそれまで。