本記事では令和4年秋向けのエンベデッドスペシャリストの
出題予想を大胆に行っています。
※予想は筆者の独断です。読者の責任でご活用ください。
勉強をそれなりにしてきた人であれば、
「どの範囲が出やすいんだろう?」と気になっていたり、
これまであまりうまく勉強時間が確保できていない人は、
「残りの時間、何に対策すればいいんだろう?」と思っていたりしませんか。
本記事では、次回データベーススペシャリストを受験される方向けに、
- 出題にはどのような傾向があるんだろう?
- 次回にはどのような問題が出題される可能性があるのかな?
- で、それらを午前問題、午後問題について知りたい!
といった疑問・要望にお答えしたいと思います。
なお、過去問は試験センターからダウンロード可能です。
1. 午前II予想
上図は過去3年の出題一覧です。
他区分でも言えることですが、「2回前」の出題との一致率が高いです。
過去問から対策する場合は令和2年秋の試験出題から勉強すると効率的でしょう。
午前IIの出題予想ポイントは次の通りです。
2. 計算して解く問題はあまり出なそう
順に説明します。
1-1. 令和2年秋から同じ問題が2~3問出そう
前回(令和3年秋)と3回前(平成31年春)を比較すると、
メモリインターブ、3入力AND回路、共通鍵暗号方式が
重複して出題されています。
このことから今年も前々回(令和2年秋)から同じ問題が
出題される可能性が高いです。
スヌープキャッシュ、PLL回路は昔からの頻出なので
今回も出題されるのではないでしょうか?
他区分に比べ、エンベデッドスペシャリストは2回前からの
再出題比率が低いようです。
DBの場合、平成31年と令和3年では8~9問が再出題されていましたが、
ESでは3問という結果でした。
ESの場合は2年前だけに特化せず、古い過去問からもっと時間をあけて
再出題される問題があるので、過去問対策をする場合は
3年だけではなくもっと遡って問題を解いた方がよいでしょう。
1-2. 計算して解く問題はあまり出なそう
平成31年の過去問を見ると、ディスク平均待ち時間や
主記憶展開時間など計算して解く問題が3~4問出題されていますが、
前々回(令和2年)は1~2問になり、
前回(令和3年)は出題されていません。
(共通鍵暗号方式の鍵数計算くらい。しかも区分的にはESではなくSC)
傾向としては、計算して解く問題はあまり出ないかもしれません。
2. 午後I(記述)予想
上図は過去3年分の過去問テーマ分析です。
午後Iは3問中2問を選択します。
自分にとって相性のよいものを選択できるよう、
出題予想を参考にしてください。
午後Iの出題予想ポイントは次の通りです。
2. 計算問題は必ず出題される
3. 問3は難問となる可能性がある
順に説明します。
2-1. 問1はHWとSWがバランスよく、問2はSW寄り、問3はHW寄りが出題される
過去問を分析すると出題にある傾向が見られます。それは
- 問1はハードウェア/ソフトウェアのバランスがいい
- 問2はソフトウェア寄り
- 問3はハードウェア寄り
ということです。
問1に関しては平成31年まで必須(残り1問を問2か3から選択)だったので
どちらにも寄らないようバランスを取っていた傾向が
今も残っているものと思います。
ここから、
- ソフトウェアが得意な方は問1,2を選択する
- ハードウェアが得意な方は問1,3を選択する
というのが基本的な戦略になると思います。
2-2. 計算問題は必ず出題される
過去3年分析しましたが計算問題はハードウェア・ソフトウェア問わず
必ず出題されています。
計算問題はエンベデッドスペシャリストの出題は
少しクセがあるので慣れておく必要があります。
たとえば小数第○位という指定があるのに
答えが整数になるケースがあります。
その場合は、あえて回答に19.0とか、「.0」の部分も回答する必要があります。
さらに周期や回転度数など、慣れていないと計算式を
誤る問題もあるので、しっかりと対策をしておきましょう。
なお、傾向としては問3(ハードウェア)が
計算問題を多めに出題されるようです。
2-3. 問3は難問となる可能性がある
これは過去3年の試験センターの採点講評を根拠にしていますが、
どの問題も正答率が平均的、またはコメント無しというものがほとんどでしたが、
令和2年の問3、平成31年の問3だけ正答率が低かったと評されています。
もちろん、その問題を選択した方のなかでの正答率でしょうから、
一概にその問題が難問とは限りませんが、
もしも本番で問題選択に迷ったら参考にしては
いかがでしょうか。
3. 午後II(論述)予想
上図は過去3年分の過去問テーマ分析です。
午後IIは2問中1問を選択します。
自分にとって相性のよいものを選択できるよう、
出題予想を参考にしてください。
午後IIの出題予想ポイントは次の通りです。
2. 問1は易問となる可能性がある
順に説明します。
3-1. 問1はハードウェア寄り、問2はソフトウェア寄りの問題が出題される
問1は従来ハードウェア寄り、問2はソフトウェア寄りを含む問題が出題されます。
午後I試験と対応付けると以下の通りです。
- ハードウェア寄りの問題:
午後I:問3 午後II:問1 - ソフトウェア寄りの問題:
午後I:問2 午後II:問2
たとえばハードウェアを得意にしている方であれば、
午後Iは問3を、午後IIは問1を選択すれば
得意を活かして試験突破できる可能性があります。
過去問を解く際も、午後Iは問3を中心に、午後IIは問1を中心に
解き重ねることによって、効率的な勉強が可能です。
3-3. 問1は易問となる可能性がある
試験センターが公表する採点講評から分析すると、
過去3年の傾向として問1よりも問2の方が正答率が低かったようです。
各年の正答率の講評:
令和3年 問1:中 問2:中
令和2年 問1:中 問1:中
平成31年 問1:低 問2:中(全体の正答率コメント無し)
その問題を選んだ方の中での正答率、なので
一概にその問題が易問・難問だったかという評価ではありません。
ですが、もしも選択に迷われるようでしたら、
参考にしてみるのもありかもしれません。
おわりに
いかがだったでしょうか?
エンベデッドスペシャリストを受験予定で、どのように対策を
進めればよいかの考え方の一助となれば幸いです。
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ではそれまで。