本記事では令和5年春向けのITサービスマネージャの
出題予想を大胆に行っています。
※予想は筆者の独断です。読者の責任でご活用ください。
勉強をそれなりにしてきた人であれば、
「どの範囲が出やすいんだろう?」と気になっていたり、
これまであまりうまく勉強時間が確保できていない人は、
「残りの時間、何に対策すればいいんだろう?」と思っていたりしませんか。
本記事では、次回ITサービスマネージャを受験される方向けに、
- 出題にはどのような傾向があるんだろう?
- 次回にはどのような問題が出題される可能性があるのかな?
- で、それらを午前問題、午後問題(記述・論文)について知りたい!
といった疑問・要望にお答えしたいと思います。
なお、過去問は試験センターからダウンロード可能です。
1. 午前II予想
上図は過去3年の出題一覧です。
他区分でも言えることですが、過去問から同じ問題・似た問題が
出題されることが多いです。
午前IIは60%がボーダーで、15問とれば通過できます。
午前IIの出題予想ポイントは次の通りです。
2. 自区分(SM)は14問ほど(56%)出る。PM・SCも各3問ほど出る
3. ES・DB・AU・NWも各1問ずつ出るが、自信がなければ落とそう
4. データセンタの運用知識を問う問題が2問ほど出る
順に説明します。
1-1. 令和3年春から同じ問題が2~3問出る
令和4年春の過去問を分析すると、その"2回前"の令和1年秋から
同じ問題が2問出題されています。
(ポートフォリオ・カタログ / インシデントモデル)
よって、次回は"2回前"である令和3年春からの2~3問
出題されるものと予想しました。
ただ前期(令和4年秋)はこの"2回前予想"はあまり
的中しませんでした。
それでも過去問2~3回前からは同じ問題・類題が出題されていた
ので、年度にとらわれ過ぎずに過去問対策することが
即効性の高い勉強となるでしょう。
1-2. 自区分(SM)は14問ほど(56%)出る。PM・SCも各3問ほど出る
過去3年を分析すると、自区分(ITサービスマネージャ・SM)からの
出題は14問前後出ています。
PM(プロジェクトマネージャー)、SC(情報処理安全確保支援士)の
区分からも各3問前後出ています。
15問とれれば合格なので、自区分を完璧に近いように対策して、
不足分をPMとSCから得点するようにすれば午前IIは通過できます。
PMとSCの出題予想は難しいですが、
1歩勉強範囲を広げて準備しておくようにすると安心です。
1-3. ES・DB・AU・NWも各1問ずつ出るが、自信がなければ落とそう
ES(エンベデッドスペシャリスト)・DB(データベーススペシャリスト)・
AU(システム監査技術者)・NW(ネットワークスペシャリスト)の
知識を問う問題も毎年1問は出題されています。
これはシステム運用を担うITサービスマネージャに求められる
資質として、周辺の区分の知識が必要ということだと思います。
1問程度ずつしか出ず、対策のコスパは悪いので
もともと得意などでなければ、諦めてほかの勉強に時間を割きましょう。
1-4. データセンタの運用知識を問う問題が2問ほど出る
ITサービスマネージャの特有の出題として、
データセンタの知識を問う問題が毎年出題されています。
令和元年秋問12・15はDCの仮想化サーバ技術・コールドアイル、
令和3年春問12・13はクールピット・PUE、
令和4年春問13はティア3、といった具合です。
運用を担うものとしてデータセンタの知識を求めているという
ことでしょう。
2. 午後I(記述)予想
上図は過去3年分の過去問テーマ分析です。
午後Iは3問中2問を選択します。
自分にとって相性のよいものを選択しましょう。
午後Iの出題予想ポイントは次の通りです。
2. 難易度についてはここ数年の傾向から難しすぎず簡単すぎずとなりそう
順に説明します。
2-1. 変更管理・運用テストが出題されるかも
ITサービスマネージャはITILの構成項目などから順にテーマ出題されます。
近年の傾向を見ると頻出テーマ(キーワード)としては、
- インシデント管理
- サービスの継続性管理
がありますがこれらはいわば運用者としては当然のことであり、
どんな問題にも多かれ少なかれ関係するので除外します。
その上であえて予想すると
- 変更管理
- 運用テスト
が最近は登場していないので、狙われる可能性があるのでは
ないでしょうか。
1. サービストランジション
構成管理・リリース管理・テスト・変更管理・ナレッジ管理など
2. サービスデザイン
サービスカタログ・可用性管理・サービスレベル管理・セキュリティ管理・サプライヤ管理・継続性管理など
3. サービスオペレーション
インシデント管理・イベント管理・問題管理
4. サービスストラテジ
SMというよりはST(ITストラテジスト)の範疇である
5. 継続的サービス改善
重要な概念だが単体では問われにくい
2-2. 難易度についてはここ数年の傾向から難しすぎず簡単すぎずとなりそう
採点講評には問題全体の正答率についてコメントがあります。(令和3年から)
過去2年の採点講評を見ると、問題全体の正答率については
どの問題についても「平均的だった」とコメントされています。
正答率と難易度は異なるものですが、
あえて予想をすると年ごとに正答率や難易度のばらつきは
少ない方が試験センターとしても望ましいでしょうから、
今回も平均的な問題が出題されるのではないでしょうか。
3. 午後II(論述)予想
上図は過去3年分の過去問テーマ分析です。
午後IIは2問中1問を選択します。
自分にとって相性のよいものを選択しましょう。
午後IIの出題予想ポイントは次の通りです。
2. 1問は従来のITILの構成要素から出題されそう
順に説明します。
3-1. 1問はコミュニケーション管理について出題されそう
変化の激しい状況への対応策としてコミュニケーション管理を重視しています。
また、令和3年春問1も令和1年秋問2もコミュニケーションがテーマであった
ことから、頻出であり今回も狙われやすいと思います。
新シラバスについては以下の記事も参照にしてください。
3-2. 1問は従来のITILの構成要素から出題されそう
もう1問は新シラバスに対応できていない受験者への
救済措置的な意味で、従来型の出題、
つまりITILの構成要素がテーマになると予想します。
最近のテーマを振り返って狙われそうなのは、
- 運用テスト
- 構成管理
あたりでしょうか。
おわりに
いかがだったでしょうか?
ITサービスマネージャを受験予定で、どのように対策を
進めればよいか悩んでいる方への一助となれば幸いです。
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それでは、ともに頑張りましょう。
ではそれまで。