本記事では令和5年春向けのネットワークスペシャリストの
出題予想を大胆に行っています。
※予想は筆者の独断です。読者の責任でご活用ください。
勉強をそれなりにしてきた人であれば、
「どの範囲が出やすいんだろう?」と気になっていたり、
これまであまりうまく勉強時間が確保できていない人は、
「残りの時間、何に対策すればいいんだろう?」と思っていたりしませんか。
本記事では、次回ネットワークスペシャリストを受験される方向けに、
- 出題にはどのような傾向があるんだろう?
- 次回にはどのような問題が出題される可能性があるのかな?
- で、それらを午前問題、午後問題について知りたい!
といった疑問・要望にお答えしたいと思います。
なお、過去問は試験センターからダウンロード可能です。
1. 午前II予想
上図は過去3年の出題一覧です。
他区分でも言えることですが、過去問から同じ問題・似た問題が
出題されることが多いです。
午前IIは60%がボーダーで、15問とれば通過できます。
午前IIの出題予想ポイントは次の通りです。
順に説明します。
1-1. BGP、DNSは出題される
過去3年、BGPとDNSに関する問題が必ず出題されているので、
対策しておきましょう。
BGPはルーティングプロトコルの一つであり、
OSPFやRIPもよく出題されています。
DNSはMXレコードが最近多いですが、
NSレコード、Aレコードについても出題されます。
基礎的な問題ですが、だからこそ重要と言うことでしょう。
1-2. サブネット計算が2問ほど出る
IPv4のネットワークアドレス、ブロードキャストアドレスや、
ホストアドレス(数)の計算が出題されます。
これも基礎的なスキルですので、正しくアドレス設計が
できるようになっておきましょう。
1-3. SCの区分から5問ほど出る
例年、SC(情報処理安全確保支援士)の区分から5問ほど出題されます。
合格ラインは15問なので、5問は無視できない数です。
過去問を研究して、得点源にしましょう。
SCが多い理由は、NWと密接に関わっているからです。
セキュリティ上の脆弱性を突く脅威がどこからやってくるかを
考えた時それは経路(=NW)に他ならないためです。
2. 午後I(記述)予想
上図は過去3年分の過去問テーマ分析です。
午後Iは3問中2問を選択します。
自分にとって相性のよいものを選択しましょう。
午後Iの出題予想ポイントは次の通りです。
2. NW図は複雑すぎず単純すぎないものが狙い目
順に説明します。
2-1. L2/L3を中心とした問題とセキュリティを中心とした問題が出る
昔からの傾向ですが、L2(データリンク層)/L3(ネットワーク層)など
いわゆる「低レイヤ」の知識が問われる問題と、
セキュリティをテーマとする問題が出題されるでしょう。
令和4年春の例で言うと、
です。
実務経験や問題への相性などで得意不得意は分かれると思います。
どちらがより得意か、自覚しておくと選択しやすいでしょう。
2-2. NW図は複雑すぎず単純すぎないものが狙い目
ネットワークスペシャリストはネットワーク図から情報を
読み取る力を重点的に評価されますが、
ネットワーク図が複雑すぎるまたは簡単すぎる問題は
正答率が低い傾向にあるようです。
複雑なものは読み取るのが困難であるから、
簡単なものは他の要素で難易度を調整するため
難しい問題が出題されると考えられます。
具体的には、
- 令和3年問2「企業ネットワークの統合」
- 令和元年問2「Webシステムの構成変更」
が「全体の正答率が低い」と試験センターにより講評されています。
前者はネットワーク図が複雑な例、
後者はネットワーク図が単純な例です。
過去問を解いて問題の選球眼を磨きましょう。
3. 午後II(記述)予想
上図は過去3年分の過去問テーマ分析です。
午後IIは2問中1問を選択します。
自分にとって相性のよいものを選択しましょう。
午後IIの出題予想ポイントは次の通りです。
順に説明します。
3-1. ルーティングプロトコル・冗長NW・DNSは出題されそう
ルーティングプロトコルのOSPF・BGP、
冗長NWにおけるVRRP、
特に最近頻出であるようです。
応用問題の作りやすい分野ではありますが、
基礎をおさえていれば十分に合格ラインに達することが
できると思います。
試験直前にも復習して、プロトコル固有の名称などが
問われても慌てないようにしましょう。
3-2. 複雑なNW図を伴う問題は難易度が高い可能性あり
ネットワーク図は実務的な経験がある方があれば
お判りでしょうが、いくらでも複雑にすることができます。
出題において、複雑なネットワーク図が出た時、
- 見た目の印象の通り問題が難しくなる
- 見た目と裏腹に何らかの調整のため問題が簡単になる
のどちらかが考えられますが
ネットワークスペシャリストにおいては前者のようです。
根拠は令和3年春の問1の正答率が低いためです。
問2は正答率が高いということと合わせ、試験センターによる
採点講評において公表されています。
なお、正答率の高低と難易度は一概には言えないのでご注意ください。
ネットワークの実務経験があり、図の読み解きなどに
自信がある方は複雑な問題を選んだ方が強みが活きやすいと思います。
ただ、自信がないのに複雑ということは逆に問題は簡単だという
「逆張り」はしない方がよいと助言したいと思います。
合わせてご参考ください。
おわりに
いかがだったでしょうか?
ネットワークスペシャリストを受験予定で、どのように対策を
進めればよいか悩んでいる方への一助となれば幸いです。
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それでは、ともに頑張りましょう。
ではそれまで。