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情報処理試験対策やIT業界への愚見・書評

高度情報処理試験対策 1週間前にやるべきこと(残り7日!)

更新:2021/09/21

令和3年度の情報処理試験(4/18)まで残り7日となりました。

大阪府や東京都ではまん延防止法が適用され、不要不急の外出については厳しい目が向けられている状況です。ただし、試験は日中ですし感染対策がされていることもあり、開催されるのではないでしょうか。

本記事では、私のITストラテジスト合格にむけたこれまでの学習状況と、残り1週間で、合格に向けてどのような準備をしていけばよいかについて書いていきたいと思います。

残り1週間で何を対策するか

重点対策をする試験形式を選ぼう

試験形式は、午前Iと午前IIが選択式。午後Iが記述式。午後IIが論文試験です。

すでに残り時間は限られています。今から全てを一から仕上げるのは難しいでしょう。

改めて重要な点ですが、午前で落ちてしまえば、午後の試験が採点されることはありません。

午後の記述式で落ちてしまえば、論文試験には進めません。

この現実を踏まえて、どの形式の準備を重点的に行うか、決めておくべきです。

考え方の例:落ちてもいいと考える場合

極論ですが、今回の合格は諦め、次回のために午前I免除の権利を勝ち取ることを目標にするのなら、午前Iの勉強に集中するのもありでしょう。

また、どの試験形式で脱落するとしても、すべての試験形式を受験するべきでしょう。

今回落ちたとしても、その経験は必ず次につなげることができるからです。

問題は、現時点で当落線上にいると思っている方ですね。

考え方の例:当落線上にいる場合

合格を狙うならば、足切りされてしまうのはとてももったいない結果であると言えます。

論文対策まできちんとしているのに、記述式で落とされてしまうと論文は採点すらされないからです。

同様に、午前の選択式で落ちてしまっても同様ですね。

そこで、どの試験形式を重点対策するか決めかねている方は、「午後Iの記述式を重点対策する」ことを提案したいと思います。

理由は、記述式は最もコンディションに左右されやすいのに、勉強のラストスパートでは論文に注力する受験生が多いため、盲点になりやすいからです。

私自身、何度も午後IIに照準を合わせ勉強してきて、午後Iで危なく落とされそうになったり、実際に落ちたりしています。

「軽い」勉強で仕上げる

今から試験に対してマインドセットを切り替えたり、その試験区分に求められる人物像の行動規範を理解したりするのは、合格に向けては「重たい勉強」と言えます。

ここからは、即得点につながる、「軽い」勉強で仕上げていくのがよいでしょう。

午前の仕上げ:選択式

そういう意味では、午前Iや午前IIの選択式は「丸暗記」が通用するので、1問1答形式で1問でも多く頭に詰め込むのは有効でしょう。

全く同じ問題が出る可能性があるので、ダイレクトに得点に結びつきます。

午後Iの仕上げ:記述式

午後Iの記述式も、全く同じ問題は出ないとはいえ、1問1答形式で暗記しておく、というのは有効だと思います。

ある年度のこの設問の答えは、「○○すること」という風に覚えておくことによって、連鎖的にその設問文、自分の思考のクセ、問題文の構造などを関連付けて思い出すことができるためです。

残り1週間は、隙間時間で、自分で解いたことのある問題文と設問文を見て、解答を思い出せるかという訓練を繰り返しておくとよいと思います。

午後IIの仕上げ:論述式

まさに一夜漬けの利かない試験形式ではありますが、それでも、できる「軽い」勉強はあります。

それが論文パーツの整備です。

小難しいことを考えている時間はありません。

設問に対応した解答となる論述文、言い回しを1つでも多く覚えましょう。

これまである程度対策してきている方は、設問と論文パーツの関連を整理しておきましょう。

ものによっては、ある設問と別の設問で同じ論文パーツが使えるものも出てくるはすです。

最後まであきらめず、どのような角度で問われても論述しきれる可能性を高めておくために、引き出しを充実させておきましょう。

まとめ

それでは、残り1週間においてやるべきことをまとめておきます。

  • 重点対策が見えていないければ、午後I試験を重点的に行う
  • 全体的に、「軽い勉強」で仕上げる

ここまで読んできてくれた方であれば、当落線上にいると思っている方も、是非合格を目指してほしいです。悔いの残らないようにしましょう。

 

私の学習状況

ここで、参考までに私が目指すITストラテジストの学習状況を共有しておきます。

午前対策

ほぼ対策していません。過去問を解いた際、十分合格できる水準であったためです。

残り時間はもう一度過去問を解くか、すでに解いた過去問を軽く見直すくらいに留めます。

午後I対策

過去問を解き、自分の思考のクセを矯正したり、問題に取り組むスタイルを検討したりしました。

ITストラテジストの場合、次の順序で読み進めるとよさそうです。

  1. 問題文冒頭の概要文や導入文
  2. 設問文
  3. 問題文の最後の段落(システムや業務の改善効果などが載っていることが多い)
  4. 初めから読み進める

2.設問文と3.問題文の最後の段落は対応していることが多く、どの設問がどの効果に紐づいているかを頭にいれておくと読みやすいです。

初めから読み進めたときに、効果に対応する課題が目に入りやすくなります。

このように、

「課題」ー「効果」ー「設問」

の紐づけが見えると、その設問には取り組みやすくなります。

また、時間も文字数も制限されている中で記述して解答するには、

○○を徹底する

○○を予測する

といった、便利な言い回しを覚えておくのがよさそうです。

午後Iの1問1答を暗記する際に、合わせて自分にとって活用できそうな解答例から、これらの便利な言い回しをストックしておくとよいと思っています。

午後II対策

自分が普段疑問に思っていることを調査しながら、論文を何度か書きました。

1つ思ったのは、BSC(バランススコアカード)の視点でいうところの、「財務の視点」が事業の目標に掲げられている論文事例は、予想より少ないということです。

実際の中長期計画やIR情報を見ると、財務上の目標は重要な視点です。

しかし、ITストラテジストとしては、情報戦略から財務目標に貢献するのは、実際問題として評価が難しいということがあると思いました。

論文として事業目標を書く場合、財務目標(売上高○億円アップ、収益率○%アップなど)を伏線として書いたとしても、「情報システム構想が直接これを達成しました」と書いて回収することはできない(難しい)と思います。

結論としては、

論文で事業目標を書く場合、財務目標は書いても書かなくてもよい。

むしろ、内部プロセスの視点や学習の視点から目標を掲げた方が、ITストラテジストの論文としては展開が容易そうです。

このように、自分なりに疑問を払しょくしながら、論文パーツを取りそろえることで、本番に臨みたいと思います。

さて、残りはラストスパートですね。

試験後までは twitter 中心で呟きます。

ともに良い成果が出せるよう頑張りましょう!

ではそれまで。